林伊三郎商店

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歴史

山紫水明の地で知られる岐阜には身近に上質な和紙や竹などの資源が豊富にあったことから提灯づくりが発展しました。300年以上もの歴史を誇る岐阜提灯の起源は諸説ありますが、有力な説として慶長年間(1596年~1615年)に創造され、「岐阜志略」には土岐成瀬の時に起こったとされています。この頃の岐阜提灯は現在のような形をしていたわけではなく、もっと簡素で一般的な形をしていました。宝暦年間(1751年〜1763年)に入り、現在の形態の岐阜提灯が登場し、徳川三代将軍の時に初めて幕府に献上されたとの記録が残っています。明治時代になると、岐阜提灯の最大の特徴でもある優雅な絵柄が入れられ全国に岐阜提灯の名が知れ渡るようになりました。平成7年4月には、「経済産業大臣指定伝統的工芸品」に認定され、火袋に使用する和紙も同様の認定を受けています。長く実用品として使用された岐阜提灯は、現在では日本の夏を彩る盆提灯として日本全国で使用されています。

特徴

岐阜提灯の特徴は形が清楚でありながら細工は精巧で、火袋に施されている絵が優雅であることです。骨に使われる竹ひごは糸のように細く削り、和紙は極限まで薄く漉き上げられたものを使用、火袋には秋草や花鳥、風景などの風情があり清涼感漂う美しい絵柄が入れられます。

技術

岐阜提灯の製造には、絵紙の製作は「摺込師」、火袋の製作は「張師」、絵付けは「絵師」、また、木地つくりは「木地師」、塗り加工は「塗り師」、蒔絵付けは「蒔絵師」など各工程に腕の確かな職人が関わっています。岐阜提灯はその熟練された技術の集積によって美しい佇まいに清涼感溢れる優美な灯りの表現を可能とし、伝統の技が息づく芸術品としての評価を受けてきました。

種類

盆提灯は主に精霊棚もしくは仏壇の前に一対、二対と飾ります。飾る盆提灯の数が多ければ多いほど亡き故人への愛情が深いとされる地域もありますが、基本的には飾る数は決められていないので狭い場合は一つでも良いでしょう。盆提灯の種類は主に上から吊るすタイプと下に置くタイプの二種類があります。吊るすタイプには御所提灯・御殿丸提灯・住吉提灯などがあります。新盆に飾る白提灯は御所提灯の一種です。置くタイプには大内行灯・回転行灯があります。どちらのタイプも盆提灯としての役割は同じなので生活スタイルに合わせてお選びください。